りょう9月後半、AIのニュースが一気に出てきて追いきれないよ……
私は普段、AIはClaude(クロード)をメインで使っています。ちょっとした調べものから、スマホで遊べるゲーム作りまで、いろいろ頼んでいます。
そのClaudeに新しいモデルが2つ続けて出たと思ったら、翌日にはOpenAIが「dots」という新しいAIを発表。さらにMetaやGoogleからもニュースが出てきて、正直追いかけるだけで大変でした(汗)
というわけで今回は、2026年9月後半のAIの動きを、Claudeを中心にまとめてみました。「最近AIって何が変わったの?」という方の参考になればうれしいです!
Claude Opus 5.5:上位モデル並みの賢さで、4割安く
まずは9月22日に出たClaude Opus 5.5からです。Claudeの新しい「5.5」シリーズの第1弾になります。
公式の発表によると、ほとんどの作業でClaudeの最上位モデル(Fable 5.1)と同じくらいの力を出しながら、動かす費用は前のOpus 5より40%安いそうです。
主なポイントはこんな感じです。
- 値下げ:開発者向けの料金は、入力が100万トークンあたり4ドル、出力が20ドル。前のモデルより2割安くなりました。
- 速さ:文章を出す速度が30%以上速くなっています。
- 書く文章が読みやすい:大事なことを先に書くようになったそうです。試した人の感想は「私と同じ書き方をする」。
- 安全性:取り返しのつかない操作や、頼まれた範囲をはみ出す動きをしにくくなったとのこと。
しかも、Pro・Max などの有料プランでは5時間ごとの利用上限が引き上げられました。上限のリセットを取っておいて、好きなときに使える仕組みも入っています。
私も9月24日にOpus 5.5へ切り替えました。性能が上がったのはもちろんですが、いちばん驚いたのは使える量が格段に増えたことです。いつもの調子で使っていても、上限までの残りが全然減らないんです!



賢くなって、安くなって、たくさん使える。毎日使っている身としてはうれしいことばかりなんだよね
試した会社の中には、68万行のプログラムの移し替えを1日かからずに終えたところもあったそうです。人のチームなら何週間もかかる量なので、ちょっと想像がつかないですね。
プログラミング以外の使い方も出てきています。たとえばXでは、Opus 5.5に3DソフトのBlenderを操作させて、AIで作った踊りの動画を、レーザーが飛び交う3Dの舞台演出に作り替えた作品が投稿されていました。拍ごとのポーズを板を重ねた像にして舞台に残したり、カメラや光を曲の拍に合わせて動かしたりと、ここまでAIに組ませられるんですね。
作った方によると、いろいろな演出を試した中で、いちばんカッコよかったのは「空間と光を作ったとき」だったそうです。できることが増えたぶん、アイデアと試行錯誤の回数が大事になってきている、という感想にもうなずけます。
Claude Sonnet 5.5:普段使いのモデルが大きく進化
続いて9月28日には、Claude Sonnet 5.5が出ました。Sonnetは、Opusより軽くて安い「普段使い」向けのモデルです。
料金は前のSonnet 5と同じ(入力2ドル・出力10ドル)ですが、同じ作業を少ない量でこなせるので、1回の作業あたりでは最大30%安くなるそうです。速さも30%以上アップしています。
驚いたのは性能の伸び方です。コマンド操作でプログラミングをこなすテストでは、前のSonnet 5が10.3%だったのに対して、Sonnet 5.5は70.6%。いろいろな職業の実務をこなすテストでは、上位のOpus 5.5とほぼ並びました。
なんと、画面の画像だけを見ながら『ポケットモンスター 赤』をクリアした最初のSonnetでもあるそうです!
さらに軽いHaiku 5.5も、数週間のうちに出る予定です。
SonnetとOpus、どっちを使えばいい?
ここで気になるのが「じゃあ、安いSonnetで十分なの?」というところですよね。Anthropicの公式ページに、Sonnet 5.5とOpus 5.5を並べた成績が載っていたので、抜き出してみました(左がSonnet、右がOpus)。
- 料金(入力/出力、100万トークンあたり):2ドル/10ドル 対 4ドル/20ドル。Sonnetはちょうど半額です。
- コマンド操作でのプログラミング:70.6% 対 66.4%。なんとSonnetの方が上です!
- 実際の開発現場の作業(Cursorのテスト):55.5% 対 57.8%
- いろいろな職業の実務:1844点 対 1846点。ほぼ同じです。
- パソコン操作:80.1% 対 81.8%
- とても難しい学術問題:64.5% 対 67.7%
こうして並べると、多くのテストで差は数ポイントしかありません。半額でこれなら、普段使いはSonnetで十分に思えます。
ただし公式は、テストの点数は実力の一面にすぎないとも書いています。自分たちで使ってみた感触では、答えが決まっていない難しい仕事を、長く考え続けながら進める場面では、まだOpusの方がはっきり強いそうです。反対にSonnetが得意なのは、やることがはっきり決まった日常の作業や、バグ直し、資料やスライド作りです。
実は私も、Sonnet 5.5が出た次の日から、この使い分けにしています。じっくり考えてほしい判断はOpusに任せて、調べものや決まった手順の作業はSonnetに回す形です。
雑談の相手にしているClaudeも、Sonnet 5.5に替えてみました。正直なところ、会話の感じはあまり変わりません。おしゃべりくらいなら、Sonnetで十分だと感じています。



決まった作業はSonnetに、じっくり考える仕事はOpusに。料金が倍違うから、使い分けるだけでかなり節約できそうだね
OpenAI「dots」:頼んだ仕事を進め続けるAI
Sonnet 5.5の翌日、9月29日(アメリカ時間)には、OpenAIが開発者向けイベント「DevDay 2026」でdots(ドッツ)を発表しました。
dotsをひとことで言うと、ChatGPTの中にいる、24時間動き続けるAIの助手です。これまでのAIが「聞いたら答える」ものだったとすると、dotsは「任せた仕事を、その後も進め続ける」ものです。
- 専用のパソコンを持っている:dotsは1体ずつ、クラウド上に自分専用のパソコンとブラウザを持っていて、そこで作業します。
- いろいろな場所から話しかけられる:ChatGPT(Web・スマホ・パソコン)のほか、SlackやMicrosoft Teamsからも頼めます。
- 4,000以上のアプリとつながる:つないだアプリを使って、実際に作業を進めます。
- 大事な操作の前には確認してくる:勝手に進めず、承認を求める場面があります。
- 許可すれば手元のパソコンも使える:自分のノートパソコンを使わせることもできます。
公式ページには、dotsからの報告の例としてこんな文章が載っていました。
「リピーターのお客さんが減った理由として考えられることを、資料に追記しておきました」
「モバイルの購入画面にバグを見つけました」
元は英語で、訳は私がつけたものです。仕事の相棒というより、気がきく同僚みたいな書かれ方ですね。
使えるのは、ChatGPTのProとBusiness Premiumのプランです。まず1体が追加料金なしで付いてきて、今後は数を増やせるようになる予定です。気になるのは日本で使えるかどうかですが、OpenAIのヘルプページによると、Proで使えないのはヨーロッパ(EU周辺・スイス・イギリス)だけ。日本のProユーザーは対象に入っています。
最初の設定はパソコンのChatGPTアプリかブラウザで行い、そのあとはスマホからも話しかけられます。しかも、はじめの1か月はdotsを使ってもプランの利用枠が減らないそうです!



仕事を任せっぱなしにできるAIが、ChatGPTに「最初から付いてくる」時代になったんだね
DevDayでは、ほかにも月500ドルの上位プランなど、20以上の発表があったそうです。月500ドルはさすがに手が出ません(汗)
OpenAI「GPT-6.1 Sol」:Claude Opusを名指しで比較
DevDayでもうひとつ気になったのが、新しいモデルGPT-6.1 Sol(ソル)です。OpenAIの最上位モデル(GPT-6 Astra)に近い賢さを、5分の1の料金で出せるというのが売りです。ChatGPTでは、Plus以上のプランの「ChatGPT Work」とCodexで使えます(普通のチャットにはまだ来ていません)。
Claudeを使っている身として目を引いたのは、OpenAIの発表記事がClaude Opus 5.5を名指しで比べていることです。
- 仕事の流れを自動でこなすテスト:Opus 5.5より2.2ポイント上で、費用は約3分の1
- 資料のPDFを読んで答えるテスト:Opus 5.5より上で、費用は半分以下
ただ、これはOpenAI自身が測った数字です。それに、GPT-6.1 Solの料金(入力2ドル・出力10ドル)は、Claude Sonnet 5.5とまったく同じなんです。比べる相手が倍の値段のOpusで、同じ値段のSonnetとの比較は記事に出てきませんでした。



同じ値段のSonnet 5.5とどっちが上なのか、そこが一番知りたいんだよね
そのほかの動き
Claudeとdots以外にも、9月後半は大きなニュースが続きました。報道をもとに、ざっくり紹介します。
Meta「Muse」:こちらも任せっぱなしAI
Metaは9月8日に、買い物や予約、予定の調整を代わりにこなすAI「Muse」(ミューズ)を発表しています。9月29日には中小企業向けの版も発表しました。dotsの一番のライバルと見られています。
Google:次のGeminiは「もうすぐ」
Googleは、次の大型モデルGemini 4が仕上げの段階に入ったと明かしました。年内のできるだけ早い時期に出すそうですが、日付はまだ決まっていません。まだ使えるわけではないので注意です。
xAI「Grok 4.7」
イーロン・マスク氏のxAIは、9月21日にGrok 4.7を出しました。プログラミングや、AIに作業を任せる使い方に力を入れたモデルです。
Xiaomi「MiMo-V2.6」:安くて公開されたモデル
スマホで有名な中国のXiaomi(シャオミ)は、9月22日にMiMo-V2.6を発表しました。中身が公開されていて誰でも使えるモデルで、文章・画像・動画・音声をまとめて扱えます。しかも料金がとても安いのが特徴です。
Apple:iOS 27とmacOS 27が配信開始
Appleは9月中旬に、iPhoneとMacの新しいOS(iOS 27・macOS 27)の配信を始めました。SiriとApple Intelligenceの強化が目玉です。
まとめ:AIは「答える」から「任せる」へ
9月後半のニュースを並べてみると、流れは大きく2つあると感じました。
1つ目は、AIに仕事を任せっぱなしにする方向です。OpenAIのdotsも、MetaのMuseも、「聞いたら答える」ではなく「頼んだら進めておいてくれる」AIです。Claudeの新しいモデルが「頼まれた範囲をはみ出さない」ことを強調しているのも、任せる時代を見すえているからだと思います。
2つ目は、賢さはそのままに、どんどん安く・速くなっていることです。Claudeは上位モデル並みの力を4割安く出せるようになり、Xiaomiのような安いモデルも出てきました。



使う側としては、選択肢が増えて安くなるのはうれしいかぎりだよ
dotsは日本でもProプランなら使えるので、ChatGPTを使っている方はぜひ感想を聞かせてほしいです。みなさんも気になるAIがあったら、ぜひ試してみてください!
参考リンク
- Introducing Claude Opus 5.5(Anthropic)
- Introducing Claude Sonnet 5.5(Anthropic)
- Introducing dots(OpenAI)
- dots 製品ページ(OpenAI)
- dotsを使える地域(OpenAI ヘルプ)
- OpenAI DevDay 2026(OpenAI)
- Introducing GPT-6.1 Sol(OpenAI)
- OpenAIの「DevDay 2026」で発表された主なことまとめ(ITmedia NEWS)
- Meta is expanding its AI agent Muse to small businesses(TechCrunch)
- Google says Gemini 4 release is coming as soon as possible(9to5Google)











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