結論:同じ絵から作っても、3D生成AIで出来はけっこう違いました
Scenario という会社が、AIで作った3Dモデル1,342例を Hugging Face で無料公開していました。しかもライセンスは CC BY 4.0(クレジット表記をすれば使える)です。
せっかくなので、同じ入力画像を何種類ものAIに通した組を選んで、同じカメラ・同じ照明で撮り直して並べてみました。先に結果を書きます。
- 形と色が元の絵にいちばん近かったのは Rodin 系
- パーツの細かさでは Sparc3D と ReconViaGen が目立った
- 同じAIでも、試すたびに出来がばらついた
- 公開されているプレビュー画像は、背景もカメラもバラバラで、そのままでは比べられなかった

素材:Scenario の「3D Collection」
- 公開先:Hugging Face(scenario-labs/3d-collection)
- 規模:1,342例、出力ファイル1,500点、約39GB
- 形式:GLB が中心。Blender ファイルも一部ある
- ライセンス:CC BY 4.0(クレジット「Scenario」の表記が条件)
各例に、入力画像・プロンプト・設定が付いているのがうれしいところです。メタデータの parquet ファイルだけなら17MBなので、まずそれを落として中身を数えてみました。
- モデルの種類:50種類前後(Rodin・Tripo・Meshy・Trellis・Hitem・Sparc3D など)
- 作り方:画像から3Dが1,166件、文章から3Dが75件、3Dから3Dが53件、画像からスプラットが41件
- 同じ入力画像を2モデル以上が処理した組:168
この「同じ画像を複数のAIに通した組」が、比べるにはちょうどいい素材でした。
プレビューのままだと比べにくい理由
データセットには、各モデルのプレビュー画像も付いています。ところが、背景が暗かったり明るかったり、カメラの向きも真正面だったり斜めだったりと、バラバラなんです。これだとAIの差なのか撮り方の差なのか分かりません(汗)。
りょう同じ絵から作ったのに、撮り方が違うだけで別物に見えちゃうんだよね
そこで GLB を落として、Blender で撮り直しました。条件はこうです。
- 各モデルを同じ大きさに拡縮して、床に置いて中央に配置
- カメラと照明(3灯)、背景は全部同じ
- カニは正面から、銃と複葉機は斜め上から撮影
メカのカニ(12点)


私の目で見た印象です。
- Rodin v2.5(通常・fast):形と色がいちばん近い。爪の質感もいい
- Sparc3D・ReconViaGen:目や関節など、パーツの作り込みが細かい
- Tripo v3.1・P1:形は近いけれど、色が茶色に寄って元の赤からずれた
- Meshy:ピンク寄りで、細部はやや甘い
- Claude Opus 5.5・GPT-6 Astra:構造は合っているけれど、爪が小さめ
- Pixal3D:体が傾いた。PartCrafter:部品ごとに色分けされた別物になった
赤い複葉機(10点)


- Rodin 系・Claude Opus 5.5・Hitem:ドクロや星のマークまで残っている
- Tripo P1:主翼が細くて、全体が貧弱
- Tripo v2.5:翼が折れたように見える
この組は向きが全部そろっていて、比べやすかったです。
SF風の銃(25点)


25点のうち、同じAIの別の試行がかなり混ざっています(Rodin だけで7点など)。同じAIでも出来がばらつく、というのがよく分かる組でした。



同じAIでも、試すたびに出来が変わるのが、生成AIのむずかしいところだよ
- Direct3D S2・Sparc3D:構造と色が元に近い
- Meta SAM 3D:赤い筒状になった
- Pixal3D・Trellis 2:形が崩れた
ただ、この組は銃の向きがそろっていません。見え方の差が多いので、優劣までは決めないでおきます。
この比較の限界
- 評価は私の目で見た印象で、数値での採点ではありません
- 撮ったのは1回ずつ(カニと複葉機は1方向)。別の角度で見ると印象が変わるかもしれません
- 公開元のデータは、構造のチェックは通っているものの、見た目の品質は保証されていません
これまで3Dモデリングは、ツールの使い方から完成まで相当な時間がかかって、取っつきにくいものでした。でも、AIと公開データのおかげで、ぐっと身近になりましたね。MacとAIを使えば、クリエイティブがどんどん進みそうです。
3Dモデル:Scenario(CC BY 4.0)/scenario-labs/3d-collection







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