このブログの記事は、Claudeに手伝ってもらって書いています。
そのClaudeの文章に、目に見えない「透かし(ウォーターマーク)」が入るようになりました。私が今使っているClaudeにはもう入っているので、このブログの文章にも、たぶん印が付いているんです。
読んでいるあなたにも、書いている私にも見えません。では、誰に何が分かるのか。Anthropic(Claudeを作っている会社)の公式の説明を読んで、確かめたことをまとめます。
透かしの正体は「言葉の選び方」
文章のどこかに、見えない文字をこっそり足しているわけではありません。公式の説明でも、隠し文字は入っていないとはっきり書かれています。
印が入るのは、言葉の選び方です。
AIは文章を書くとき、次の言葉を一つずつ選んでいます。「すぐに」でも「さっそく」でも意味が変わらない、という場面がたくさんあるんですよね。そういう「どちらでもいい」所は、ふだんはくじ引きのように偶然で決まっています。透かしを入れても偶然で選ぶのは同じですが、そのくじを、Anthropicだけが持つ鍵から作ったものに替えます。それが透かしです。
なので、特定の言葉が増えたり、言葉選びに偏りが出たりするわけではありません。鍵を持っている人だけが、「この言葉の並びは、鍵のくじで選んだ並びと合っているか」を確かめられます。一語だけでは分からず、文章が長くなるほど確かめやすくなる仕組みです。
りょう見た目も言葉選びも普通のまま、鍵を持っている人だけが確かめられるんだね
何が分かって、何が分からないか
公式の説明から、ポイントを抜き出します。
分かること
- その文章に、Claudeが関わった可能性がどのくらいあるか(確定ではない)
分からないこと
- 誰が書いたか(人・会社・どの会話かは、たどれない)
- Claudeが一から書いたのか、人の文章を大きく直しただけなのか
見分けにくいもの
- 短い文章(手がかりが少ない)
- 数字やコードのように、言い換えると間違いになる所(そもそも印が付きにくい)
- 人が大きく書き直した文章
翻訳にも印が付きます。訳文の言葉は、すべてClaudeが選んでいるからです。
ちなみに、対象のモデルなら、ブラウザのClaudeでもClaude Codeでも付きます(使い方によっては、一部の印に対応しないこともあるそうです)。
誰が調べられるのか
今のところ、透かしを調べる道具は誰でも使えるものではありません。申し込んで認められた組織だけが使えます。例として挙がっているのは、規制当局・警察・記者・ファクトチェッカー・研究者・教育機関などです。
なので、会社の上司や学校の先生が、手元でポンと調べられるものではないんです。
もとになっているのは、EUのルールです。2026年8月から、EUでサービスを出すAIの会社は、AIが作った物に印を付けることが求められるようになりました。
自作のAIチェッカーでは、ほとんど見分けられなかった
じつは私、少し前に「AIが書いた日本語かどうか」を判定する道具を、自分のMacで作ってみたことがあります。
結果は、全体としてはほとんど見分けられませんでした。
成績は「AUC」という数字で測りました。0.5ならコイン投げと同じ、1.0なら全部当たり、という物差しです。
- AIの文章全体:0.64
- ローカルAIが書いたブログ風の文章:0.54〜0.57
- Claudeの文章だけ:0.89(ただし10本だけ)
人の文章の見本は、ウィキペディアの記事27本です。
外から文章のくせを当てる方法だと、私の小さな試しでは、このくらいが限界でした。
透かしは、作った会社が鍵を持っているぶん、外から当てるより確かに見分けられると思います。それでも公式は「確定ではない」としていて、日本語でどのくらい効くのかも、公式の説明には書かれていませんでした。



外から当てるのと、印を仕込んだ本人が調べるのとじゃ、ぜんぜん違うんだよね
気をつけたほうがいい場面
このブログは個人のブログなので、印が付いていても困ることは特にありません。
気をつけたいのは、論文や仕事の公式な文書など、AIを使ったかどうかが問われる場面です。ちょっと直してもらっただけの文章でも、印が付くことがあります。AIを使っていることが知られると困る方は、少し気にしておくといいかもしれませんね。
ウォーターマークが付いていても、これからはまったく問題ないと思います。当たり前に一人一人ぴったりなアシスタントがいる時代ですからね。
参考:Anthropic公式
- How Claude’s text watermarking works(https://www.anthropic.com/news/claude-text-watermark)
- How Claude marks AI-generated content(https://support.claude.com/en/articles/16266773-how-claude-marks-ai-generated-content)










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