結論:本命は Mac mini(M6)の32GB・512GB、257,800円です
私は Mac mini(M4・16GB)と Mac Studio(M5 Ultra)で、手元のAIを動かしてきました。その経験から、AIを手元で動かすなら Mac mini(M6)のメモリ32GB・SSD 512GBが本命だと考えています。目的ごとにどの機種をどの構成で買えばいいかを、値段つきでまとめました。
先に答えを書きます。
- 本命:Mac mini(M6)メモリ32GB・SSD 512GB 257,800円
- ネットのAI(ChatGPT など)を使うだけ:いちばん安い Mac mini(M6)16GB・256GB 149,800円
- もっと大きなAIを動かしたい:Mac mini(M5 Pro)64GB・512GB 479,800円
- 声・絵・動画をいっぺんに作りたい:Mac Studio(M5 Max)64GB・512GB 599,800円
- 持ち歩きたい:MacBook Air(M5)32GB・512GB 296,800円
値段は2026年10月30日に Apple 公式ストアで確かめたものです(税込)。変わることがあるので、お買いになる前に Apple のサイトで確かめてください。
りょう迷ったら32GBと512GB。まずはこれだけ覚えておけば大丈夫だよ
手元で動かすAIってなに?
ChatGPT のようなAIは、ネットの向こうにある大きなコンピューターで動いています。手元で動かすAI(ローカルLLM)は、ネットにつながなくても、Mac の中だけで答えを返してくれます。動かすには、ollama のような無料のソフトを使います。
いちばんうれしいのは、読ませた書類が外に出ないことです。仕事の資料や家のメモなど、ネットに送りたくないものも安心して読ませられます。
そのかわり、このAIは Mac の部品をたくさん使います。だから、どの構成を選ぶかで、できることが変わってくるんです。
メモリは机の広さ、SSDは本棚
Mac の構成で迷うのは、たいていメモリとSSDの2つです。たとえるなら、メモリは机の広さ、SSDは本棚です。
AIは、大きな本のようなものです。ふだんは本棚(SSD)にしまってあって、使うときに机(メモリ)へ広げて読みます。机に広げきれないと、読めません。
メモリは32GBにする
会話が上手な「中くらいのAI」は、27B〜31Bくらいの大きさです。31Bは、AIの中の数値が310億個あるという意味です。軽くした形(4bit)にしても、15〜20GBほどあります。
実際に、中くらいのAI(gemma4:31b・4bit)を私の Mac Studio(M5 Ultra)に入れてみました。大きさは20GBでした。動かすと、1秒に約72トークン(トークンは文字のかたまり)で答えてくれます。


- 16GBの机:小さなAIなら乗る。中くらいのAIははみ出す
- 32GBの机:中くらいのAIが乗る
- 16GB→32GB:+72,000円
乗る・乗らないは、私の目安です。Mac 自身もメモリを使うので、16GBをまるごとAIに使えるわけではありません。
私の Mac mini(M4・16GB)でも、9Bの小さなAI(qwen3.5:9b)なら動きました。300字ほどの答えを書くのに約10秒、1秒に約17トークンです。同じAIを Mac Studio(M5 Ultra)で動かすと、約1.4秒でした。


ただ、16GBではつまずいたこともあります。AIを読み込んだまま、3Dソフトの Blender で性能テストの絵を描かせたら、「メモリが足りない」と止まってしまいました。AIを外してからやり直すと、最後まで描けました。16GBだと、AIとほかの重い作業をいっしょに動かすのは厳しいんです。測ったときの話は、こちらの記事に書いています。


M6 の Mac mini で選べるメモリは、16GB・24GB・32GBの3つです。AIを手元で動かすなら、いちばん上の32GBを選んでおくのがおすすめです。24GBでも、20GBのAIは収まりそうです。ただ、Mac 自身やブラウザの分がほとんど残らないので、私は勧めません(これも目安です)。
SSDは512GBにする
SSDは、容量だけでなく速さも変わります。256GBは中の部品が1枚、512GBは2枚で、2枚だと同時に運べるんです。
- 256GBの読み込み:約3,200MB/s(1秒に約3.2GB運べる)
- 512GBの読み込み:約6,400MB/s(256GBの約2倍)
- 256GB→512GB:+36,000円
速さは Apple が公表していないので、第三者が測った数字です。中くらいのAI(約20GB)を本棚から机へ運ぶと、計算上は256GBで約6秒、512GBで約3秒かかります。AIを使い始めるときや、別のAIに切り替えるときに、この待ち時間がかかるんです。
それに、Mac の中のSSDは、あとから増やせません。買ったら、それっきりなんです。



机は広く、本棚は速く。中のSSDはあとから足せないから、買うときに決めておこうね
足し算すると257,800円
- いちばん安い Mac mini(M6)16GB・256GB:149,800円
- SSDを512GBに:+36,000円(16GB・512GBで185,800円)
- メモリを32GBに:+72,000円
- 合計(32GB・512GB):257,800円


いちばん安い構成より108,000円高くなります。10万円以上の差なので悩むところですが、AIを手元で動かしたいなら、この構成が本命です。
目的別のおすすめと、できること・できないこと
ネットのAIを使うだけ:Mac mini(M6)16GB・256GB
- できること:ChatGPT や Claude などネットのAI、調べもの、書類づくり
- できないこと:中くらいのAIを手元で動かす
手元でAIを動かす:Mac mini(M6)32GB・512GB(本命)
- できること:中くらいのAI(27B〜31Bくらい)を手元で動かす
- できないこと:70B級の大きなAI。軽くした形でも約40GBあり、32GBには乗らない
もっと大きなAI:Mac mini(M5 Pro)64GB・512GB
- 中身:15コアCPU・16コアGPU
- CPU は Mac 全体の計算、GPU は絵や動画やAIの計算を受け持つ部品です。コアは計算する芯のことで、多いほど一度にたくさん計算できます
- チップの番号は M6 より前ですが、中身は M6 の Mac mini より上です
- 選べるメモリ:24GB・48GB・64GB(48GBは407,800円)
- できること:70B級の大きなAI(軽くした形で約40GB)も、64GBの机なら乗る
- 苦手なこと:声・絵・動画をいっぺんにたくさん作るのは Mac Studio のほうが向いている
持ち歩く:MacBook Air(M5)か MacBook Pro(M6)の32GB
- できること:中くらいのAIを外でも動かせる
- できないこと:70B級の大きなAI
- 値段の差は、あとの「持ち歩くならMacBook」の節で比べています
大きなAIなら、Mac Studio より Mac mini(M5 Pro)
大きなAIなら Mac Studio、と考える方も多いと思います。そこで、メモリ64GB・SSD 512GBにそろえて値段を比べてみました。
- Mac mini(M5 Pro)64GB・512GB:479,800円
- Mac Studio(M5 Max・18コアCPU・40コアGPU)64GB・512GB:599,800円
- 差:120,000円
AIを机に乗せるだけなら、Mac mini のほうが12万円安いんです!
いちばん安い Mac Studio は、36GB・512GBで419,800円です。36GBでは、70B級のAI(約40GB)は乗りません。Studio で64GBを選べるのは、40コアGPUの構成だけです。
Mac Studio が向いているのは、声や絵や動画を、いっぺんにたくさん作る人です。Studio(M5 Max)の GPU は40コアで、Mac mini(M5 Pro)の16コアの2.5倍あります。私も、声と絵と動画づくりは Mac Studio(M5 Ultra)に任せています。
- AIを乗せて動かすだけ:Mac mini(M5 Pro)64GB
- 声・絵・動画をいっぺんに作る:Mac Studio



大きなAIを動かすだけなら mini で足りるよ。いろいろ同時に作りたくなったら、Studio の出番だね
持ち歩くならMacBook:Air と Pro の値段の差
メモリ32GBで比べると、こうなります。
- MacBook Air 13インチ(M5・10コアGPU)32GB・512GB:296,800円
- MacBook Pro 14インチ(M6)32GB・1TB:411,800円
- 差:115,000円
いちばん安い構成どうしだと、こうです。
- MacBook Air 13インチ(M5)16GB・512GB:224,800円
- MacBook Pro 14インチ(M6)16GB・1TB:339,800円
M6 の MacBook Pro は、SSDが1TBからです。512GBは選べません。Air のメモリは16GB・24GB・32GBから選べますが、32GBにできるのは10コアGPUのモデルだけです。
Air はファンがない
MacBook Air にはファンがありません。とても静かなんですが、そのぶん熱がこもりやすいんです。熱くなると Mac は自分で速さを落として冷ますので、AIを長く動かし続けると遅くなります。
外でちょっと使うなら Air、家で長く動かすなら Mac mini、と分けて使うのもおすすめです。
まとめ:目的で選ぶ
AIを手元で動かすなら、メモリは32GB、SSDは512GB。迷ったら Mac mini(M6)のこの構成を選べば、中くらいのAIまでは手元で動かせます。
70B級の大きなAIまで動かしたくなったら、Mac mini(M5 Pro)の64GBです。声・絵・動画をいっぺんに作りたくなったら、Mac Studio の出番です。外に持ち出すなら、MacBook Air の32GBを選んでください。
買ったら、まず ollama を入れて、9Bくらいの小さなAIから動かしてみるのがおすすめです。慣れてきたら、中くらいのAIに上げていきましょう。
この話は、カフェ機巧庵でも話しました。
Mac mini と MacBook で、声と絵を作る速さを比べた記事も書いています。Mac Studio(M5 Ultra)を3週間使ってみた記事と合わせて、Mac 選びの参考にどうぞ。









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