結論:AI・3D・動画生成をやる人には最高、ネットと文書作成だけなら要りません
Mac Studio(M5 Ultra・メモリ96GB)を、届いてから3週間使ってみました。先に結論を書きます。
- ローカルAIの文章生成:Mac mini(M4)の約8倍速い
- 画像生成AI:約16倍速い
- 動画生成AI:約26倍速い
- ネット・文書作成:違いが分かりませんでした

「Mac Studio Ultra のレビュー」は、買った人の感想より仕様の紹介が多い印象でした。そこでこの記事は、私が自宅で毎日の作業に使った結果だけを書きます。
買った構成と値段、届くまで
私が買ったのはこの構成です。
- チップ:M5 Ultra(CPU 36コア・GPU 80コア)
- メモリ:96GB
- ストレージ:1TB
- 価格:1,183,800円
注文は2026年8月26日です。最初に案内された届く時期は10月16日から23日ごろでしたが、実際は10月7日に出荷されて、10月10日に届きました。注文から届くまで約6週間でした。

使っていたMac mini(M4・メモリ16GB)は下取りに出さず、予備として残しています。いまは2台で役割を分けています。
ローカルAIの速さ:9Bのモデルで1秒に約128トークン
私がいちばん使うのがローカルAI(自分のMacの中で動かすAI)なので、まずここを測りました。Ollama(ローカルAIを動かすソフト)で同じモデルに同じ日本語の文章を要約させて、1秒に何トークン書けるかを比べています。トークンは、AIが文章を書くときの細かい単位です。
Qwen3.5(9B)
- Mac mini:17.1トークン/秒
- Mac Studio:約128トークン/秒
mini で10秒かかっていた回答が、Studio では1.4秒で返ってきます!
もうひとつ大きかったのが、メモリの余裕です。Qwen3.8(27B・8bit)は、モデルのファイルだけで29GBあります。mini のメモリ16GBには収まりませんが、Studio では普通に動いて、1秒に約34トークン書けました。Gemma 4(31B)は約50トークン/秒でした。
Mac Studioだけで動かした大きなモデル
- Qwen3.8(27B・8bit):約34トークン/秒
- Gemma 4(31B):約50トークン/秒
ちなみに、Ollama の中で動いているエンジン(llama-server)を直接動かす方法も試しました。文章を書く速さの差は2%以内だったので、手軽な Ollama で十分です。
画像生成と動画生成:16倍と26倍
次に、画像と動画をAIで作らせました。どちらも同じ設定で、mini と Studio に同じ作業をさせています。
画像1枚(FLUX.2 klein 4B・1216×800)
- Mac mini:236.3秒
- Mac Studio:15.0秒
短い動画(Wan 2.1・17コマ)
- Mac mini:395.0秒(約6分半)
- Mac Studio:15.0秒
動画は、mini だと完成を待つ間にコーヒーを淹れて飲めるくらいかかるのに、Studio だと一瞬です。試行錯誤の回数が増えるので、作品の質にも効いてくると思います。
3Dと総合ベンチマーク
3Dソフト Blender で球を25個並べたシーンを描画させると、GPUで約10倍、CPUで約5倍の差でした。
- GPU描画:mini 102.0秒、Studio 10.3秒
- CPU描画:mini 595.3秒、Studio 111.5秒

Geekbench 7 の点数はこうなりました。
Mac Studio(M5 Ultra)
- CPU シングルコア:3,716
- CPU マルチコア:51,512
- GPU(Metal):365,423
Mac mini(M4)
- CPU シングルコア:3,258
- CPU マルチコア:15,547
- GPU(Metal):54,748
シングルコアは約1.1倍、マルチコアは約3.3倍、GPUは約6.7倍です。倍率が大きいのは、たくさんのコアを同時に使う作業だけです。
3週間使ってみた感想
良かったところはこの3つです。
- 3Dモデリングや動画生成をしても余裕があります
- 96GBのメモリを使い切ったことは、まだ一度もありません
- 27Bや31Bの大きなAIモデルが、実用的な速さで使えます
気になったところもあります。
- 普段は無音ですが、動画生成や画像生成を始めるとファンが回り始めます。静かな部屋だと、ブーンという重低音が響きます。音の大きさは、Windowsパソコンの静音CPUファンくらいです
- 価格が1,183,800円と高く、気軽には買えません(汗)
- ネットや文書作成では、mini との違いが分かりません
- 意外とうるさかったのは、バックアップ用につないだ外付けストレージです。T7 と BUFFALO のハードディスクをつないでいて、Time Machine が始まると BUFFALO のほうが Studio 本体よりよく聞こえます。そこで、振動を吸収するゴムのマット(和気産業「ハネナイト」・85×120mm・厚さ3mm)を下に敷いてみましたが、効果はありませんでした。うるさいのは机に伝わる振動ではなく、ハードディスクの中から出る音だったからです
ネットや文書作成で違いが分からないのは、1コアの速さがほとんど同じ(約1.1倍)だからだと思います。普段の軽い作業は1コアの速さでほぼ決まるので、M4 の mini でも十分に速いんですよね。
りょう何にでも効く万能機というより、「たくさんのコアを使う重い作業」に全振りしたマシンだよ
床に近い場所に置くなら、ほこりよけのスタンドを付けておくと安心
Mac Studio は、底面の丸い穴から空気を吸い込んで冷やしています。私の Mac Studio は床に近い場所に置いているので、ほこりを吸い込みやすい位置です。
そこで、Spigen のスタンド「LD202」を付けました。Amazon で 6,899円でした。
- 透明のスタンドに、輪っかの形をしたフィルターがはまっています。吸い込み口のまわりに当たる作りです
- フィルターは取り外して水洗いできます
- 大きさは約20cm四方、高さ2.4cmです。本体が少し持ち上がります
フィルターにどれくらいほこりが付くかは、しばらく使ってから追記しますね。



床置きの人や、ペットがいる家の人は気にしておくといいかも
こんな人におすすめです
おすすめ
- ローカルAIで27B以上の大きなモデルを動かしたい人
- 画像生成AIや動画生成AIを、何度も試行錯誤しながら作りたい人
- Blender などで3D描画を毎日回す人
向いていない
- ネット、動画視聴、文書作成が中心の人
- 重い作業を月に数回しかしない人
そういう使い方なら、Mac mini のほうが値段に見合います。
まとめ:買うか迷ったら「重い作業を毎日するか」で決めましょう
- 重い作業を毎日する人は、買った分の時間がちゃんと戻ってきます
- 軽い作業だけの人は、Mac mini で十分です
- 大きなAIモデルは、メモリが足りないとそもそも動きません。選ぶときはチップより先にメモリを見てください
Mac mini との詳しい比べ方や、自分のMacで同じ測定をする手順は、こちらの記事にまとめています。


Mac Studio選びの参考になればうれしいです!




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