結論:家で描くならMac mini、持ち歩くならMacBookです
AIで声や絵を作るなら、Mac mini と MacBook のどちらがいいのか。今回はそこを比べてみました。
ちょうど10月27日に、M6 を積んだ14インチ MacBook Pro が発表されました。そこで、新しい MacBook Pro も入れて比べ直しています。
結論はこうなりました。
- 声を作る速さ:どれを選んでも、1行だいたい10秒。ほとんど差がありません
- 絵を描く速さ:Mac mini(M6)と MacBook Pro(M6)がほぼ同じで、いちばん速い。値段は Mac mini のほうが19万円安い
- MacBook Air はファンがないので、絵を続けて描くと少しずつ遅くなります
- 持ち歩くなら MacBook。最新でなくてもよければ、M5 の MacBook Pro を整備済製品で安く買えることがあります
りょう「何をどこで作るか」を先に決めると、迷う時間がぐっと減るよ
比べた3台と値段
候補にしたのは、いま Apple で新品を買える、メモリ16GBのいちばん安い構成です。
- Mac mini(M6):149,800円
- 13インチ MacBook Air(M5):224,800円
- 14インチ MacBook Pro(M6):339,800円(11月6日発売)
MacBook Pro は M5 から M6 に変わりましたが、いちばん安い構成の値段は、発表の前まで売られていた M5 と同じでした。値段は記事を書いた時点のものです。買う前に Apple のサイトで確かめてくださいね。
メモリを16GBにそろえたのには理由があります。声や絵を作るAIは、動かしているあいだに10GBくらいメモリを使います。8GBだと足りなくなってしまうんです。



AIで何か作りたいなら、メモリは16GBから。ここはケチらないのがおすすめだよ
声を作る速さ:どれでもだいたい10秒
まずは声です。私は YouTube でラジオ番組を作っていて、キャラクターの声をMacの中のAIで作っています。
前に使っていた Mac mini(M4・メモリ16GB)で、1行の声を作る時間を測ってみました。
- 「いらっしゃいませ!」の1行:約10秒(9回の平均10.3秒)
ほかの3台は手元にないので、ネットの性能データから計算した目安です。
- Mac mini(M6):約9秒
- MacBook Air(M5):約9秒
- MacBook Pro(M6):約9秒
声のAIは、パソコンの「頭の回転」(CPUの1コアの速さ)で決まる部分が大きいようです。ここは世代が1つ2つ違っても、そんなに変わりません。



声だけ作るなら、どれを選んでも大丈夫。待つのは10秒だけ!
絵を描く速さ:差が出るのはここ
次は絵です。同じ Mac mini(M4)で、ラジオの挿絵と同じ条件で1枚描かせました。
- 1枚:約3分50秒(3回の平均229.4秒)
こちらも、ほかの3台は性能データからの目安です。
- Mac mini(M6):約1分半〜2分15秒
- MacBook Pro(M6):約1分半〜2分15秒
- MacBook Air(M5):約2分半〜4分
絵のAIは、映像を描く部品(GPU)の力で決まります。M6 は GPU が12コアあります。Mac mini も新しい MacBook Pro も同じ M6 なので、描く速さもほぼ同じになりそうです。Mac mini はいちばん安いのに、いちばん速い組に入るんです!
目安に幅があるのは、新しい世代の GPU に AI 向けの仕組みが入っていて、どこまで速くなるかがまだはっきりしないからです。私の Mac Studio(M5 Ultra)は、同じ絵を Mac mini(M4)の約16倍の速さで描きました。GPU のコア数の差は8倍なので、点数だけでは測れない速さがありそうです。



絵をたくさん描くなら、GPU のコア数を見てね。数字が大きいほど速いよ
MacBook Air はファンがない
MacBook Air にはファンがありません。とても静かなんですが、そのぶん長い作業で熱がこもります。
熱くなると、Mac は自分で速さを落として冷まします。前の世代の M3 の Air では、重い作業を続けるとグラフィックの速さが3割ほど落ちるといわれています。M5 の Air でどのくらい落ちるかは、まだはっきりしません。
1枚だけならあまり気になりません。何十枚も続けて描くなら、ファンのある MacBook Pro か Mac mini のほうが安心です。



Air でたくさん描くときは、ふたを開けて、風通しのいい所に置いてあげてね
画面と持ち運び
Mac mini は安くて速いですが、画面とキーボードがついていません。別に用意する必要があります。それに、外へは持ち出せません。
家の中なら、両方をいいとこ取りする手もあります。重い絵は据え置きの Mac に描かせて、手元の MacBook から画面共有で操作するんです。



モニターなしの Mac に画面共有するなら、HDMI のダミープラグを挿しておくと画面がカクつきにくいよ
Pro なら M5 の整備済製品で安く買える
新しい MacBook Pro は M6 になりました。MacBook Air は、いまも M5 です。
MacBook を安く買いたいなら、Apple の整備済製品(Apple が点検して、もう一度売っているもの)も見てみてください。M6 が出たあとも、M5 の MacBook Pro や MacBook Air が並んでいます。10月28日に見たときは、こんな値段でした。
- 14インチ MacBook Pro(M5・メモリ16GB・1TB):273,800円
- 15インチ MacBook Air(M5・メモリ16GB・512GB):223,800円
MacBook Pro は、新品の14インチ MacBook Pro(M6・339,800円から)より約6.6万円安くなります。絵の速さは M6 より少し落ちますが、声を作るならほとんど変わりません。Air のほうは、新品の13インチ(224,800円)とほぼ同じ値段で、ひと回り大きい15インチが買えます。ただ、在庫と値段は毎日入れ替わります。
整備済製品のページはこちらです。



整備済製品は、ほしい構成が出たらすぐ売り切れちゃう。気になる人はこまめにのぞいてみてね
まとめ:何をどこで作るかで選ぶ
- 声だけなら、どれでも1行10秒くらい。安い Mac mini で十分です
- 絵をたくさん描くなら、Mac mini(M6)か MacBook Pro(M6)。速さはほぼ同じで、Mac mini は19万円安い
- 持ち歩くなら MacBook。長く描くなら、ファンのある Pro が安心
- 少しでも安くしたいなら、M5 の整備済製品も候補になります
この話は、ラジオ番組「カフェ機巧庵」でも、店番の柊(ひいらぎ)さんと常連のみおが話しています。
前に Mac mini と Mac Studio を比べた記事と、Mac mini とクラウドで画像生成AIを比べた記事も、Mac 選びの参考にどうぞ。






私は、Mac mini にモニターは付けずに、MacBook Air から画面共有で使っていました。大きい仕事は Mac mini、細かな仕事は MacBook Air です。




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